このページは、厳密には「SONY VAIO VGN-TZ90HS」について記載している。
全ての作業に先立って、何はともあれマニュアル(「バックアップについて」の「リカバリディスクを作成する」(p.122))通りにリカバリディスクを作成しておくこと。逆に、これさえあればいつでも工場出荷時の状態に復元できるので、何でも試せる。
リカバリディスクは、片面2層の 8.5GB DVD で作成した場合、一枚のリカバリディスクが作成される。しかし、片面1層の 4.7GB DVD で作成した場合、「システムリカバリディスク」と「アプリケーションリカバリディスク」の二枚が作成される。
これ以降ではどのリカバリディスクかは区別せず、単に「リカバリディスク」と呼ぶことにし、例えばリカバリディスク内の「VAIO」フォルダを参照するときには
[リカバリディスク]\VAIO
OEM の Vista が起動している状態で、パッケージの Vista のインストールディスクを入れると、上位エディションへアップグレード出来る。
このマシンには、およそ8GBのEISAドライブと呼ばれる隠し領域(パーティション)が存在する。
この領域にはリカバリに必要な情報が格納されているのだが、ただでさえ容量が少ないのでリカバリディスクを作成した後は削除したいところだ。しかし、残念ながら Windows からは削除できない。
けれども、マニュアルによればリカバリディスクからCドライブをリカバリする時にパーティションサイズの変更ができるそうだ。このほか、Linux はこのドライブを認識でき、削除も可能であるから、Linux のインストールプロセスを、ディスクフォーマットまで走らせる方法もある。ちなみに今回試したのは Fedora Core 7。
なお、この領域はリカバリディスクを使うことで内容も含めて完全に復活させることができる。
通常のリカバリは3つのステップで行われる。
1. ドライブのフォーマットとインストールデータのコピー
2. システムのリカバリ
3. 付属アプリケーションのリカバリ
システムのリカバリでは OS のインストールと、ドライバ類、必要性の高い(と SONY が思っている)一部アプリケーションのインストールが行われる。
システムのリカバリが終わった後、最初の起動でアプリケーションリカバリをするように求められる。キャンセルも出来るのだが、リカバリが完了するまで起動時に毎回聞かれる。
アプリケーションリカバリまで完了すると、めでたく工場出荷時の状態に。
システムだけリカバリしてアプリケーションは必要なものだけ選択したい場合は、「VAIO リカバリユーティリティ」と呼ばれるツールを使用する。このツールを使用するためには、まずアプリケーションリカバリをキャンセルして、レジストリに以下の項目を足す。
キー:[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sony Corporation\VAIO Application Recovery Utility] 値:"Installed"=dword:00000001
これにより、アプリケーションリカバリが完了したと認識させることができる。
続いて、リカバリディスクが DVD ドライブに入っている状態で、
C:\Program Files\Sony\VAIO Recovery Utility\VARU.exe
とにもかくにもクリーンインストールしたい場合は、少々面倒。
付属アプリケーションを個別にインストールするためのには前述の通り「VAIO リカバリユーティリティ」と呼ばれるツールを使用する。このツールを使用するために、このツールがインストールされているフォルダを丸ごとコピーしておく。コピーすべきフォルダは
C:\Program Files\Sony\VAIO Recovery Utility
「VAIO Recovery Utility」をどこかにコピーしたら、OS をクリーンインストールして、適当なところ(デスクトップでもよい)にこのフォルダを置いておく。
インストールが終わったら、まず個別にアプリケーションをインストールできるようにするため、「システムだけリカバリ」で述べたレジストリ設定
キー:[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Sony Corporation\VAIO Application Recovery Utility] 値:"Installed"=dword:00000001
[リカバリディスク]\VAIO\Applications\Sony Shared Library\Setup.exe [リカバリディスク]\VAIO\Applications\Sony Utilities DLL\Setup.exe
これで
\VAIO Recovery Utility\VARU.exe
さて、ドライバ類はほとんどが Windows Update などで提供されているが、自動でドライバがインストールされないデバイスについては、デバイスマネージャからドライバの更新でインストールする。これは、「ドライバソフトウェアの更新」で「コンピュータを参照して・・・」を選択、システムリカバリディスクを DVD ドライブに入れ、「サブフォルダも検索する」オプションをチェックの上、システムリカバリディスクの入っているドライブを検索すればよい。
ただし、「UGX」なるドライバはこの方法でもみつからない。このドライバは Bluetooth である。インストールするには、個別インストールで「Bluetooth(TM) Stack for Windows(R) by Toshiba」を入れればよい。
「Alps Pointing-device for VAIO」はタッチパッドの設定ユーティリティ。
なお、「Alps Pointing-device for VAIO」のインストールプログラムは以下の通り。
[リカバリディスク]\VAIO\Drivers\Pointing\DPInst.exe
「VAIO モバイル TV"」はオーディオドライバ「Realtek High Definition Audio Driver」がインストールされていないと、実行できない。オーディオドライバ自体は自分でインストールしなくても自動でインストールされるが、「VAOI モバイル TV」を使うならば「システムリカバリディスク」から
[リカバリディスク]\VAIO\Drivers\Audio\Setup.exe
FeliCa の仕組みを(私なりに)簡単に整理すると、.のようになる。
| ソフト層 |
かざそうFeliCa(※1) |
Edy Viewer(※2) | SFCard Viewer(※2) | etc. |
| ライブラリ層 | FeliCaポートソフトウェア(※2) | |||
| ドライバ層 | ドライバ | |||
※1:VAIO のサポートから最新版アップデートをダウンロード可能(07.07.30現在)。
※2:FeliCa 公式サイトからダウンロード可能(07.07.30現在)。
上の図で、ドライバ層はその名の通りハードウェアを制御するのに必要なハードウェアドライバであり、ライブラリ層は各種ソフトから FeliCa の機能を呼び出すためのソフトウェアライブラリを意味する。そしてユーザが使用するのはソフト層に位置する様々なソフトとなる。繰り返すが、これは私の解釈であり、公式な見解ではないのであしからず。
「かざそうFeliCa」はレイヤ的にみればソフト層だが、「Edy Viewer」などの他ソフトを統合的に管理できるソフトになっている。なので、別になくても他のソフトは動く。
さて、ドライバはクリーンインストールであっても自動的にインストールされる。また、「かざそうFeliCa」は個別インストールで入れることが出来る。しかし、それ以外のライブラリやソフトはどこにも入っていないので FeliCa の公式サイトから該当するソフトをダウンロードしてインストールしなければならない。
なお、「かざそうFeliCa」を先にインストールした場合は、他のソフトを認識させるために「かざそうFeliCa」を再起動しなければならない。
このマシンには「MOTION EYE」と呼ばれる機能がついている。これは要するに、いわゆる Web カメラのことだ。
これを使用するには、「デバイスマネージャ」の「イメージングデバイス」にあるカメラデバイスのドライバを更新しなければならない。ドライバ自体は、リカバリディスクの
[リカバリディスク]\VAIO\Drivers\Camera\VGP-VCC7
Vista によって提供される標準のドライバでも SD カードは認識するが、SDHC カードを認識するには、「デバイスマネージャ」の「IDE ATA/ATAPI コントローラ」にある「Ricoh MMC Host Controller」を更新しなければならない。このドライバは
[リカバリディスク]\VAIO\Drivers\Memory_Card2
同様にして、「Memory Stick Host Controller」のドライバも更新しておくとよいかもしれない。これのドライバの場所は
[リカバリディスク]\VAIO\Drivers\Memory_Card1
「Setting Utility Series」は、これだけで何ができるのか分からないが、他のツールに影響をおよぼす。具体的な影響の例としては、以下のようなものがある。
【例1】後述の「バイオの設定」において、メモリの動作クロック(400MHz or 533MHz)が選択可能になる。
【例2】後述の「VAIOの設定表示」において、「タッチパッド」のステータスが「使用可能」になる(これがインストールされていないと「エラー」表示)。
詳細は検証していないので、ここでは「インストールしておくとよい」ということで。
なお、「Setting Utility Series」のインストールプログラムは以下の通り。
[リカバリディスク]\VAIO\Applications\Setting Utility Series\setup.exe
「VAIO Event Service」も、これだけで何かできるのか分からないが、これがインストールされていないと、後述する「VAIO省電力設定」が正しく動作しない問題を確認した。
なお、「VAIO Event Service」のインストールプログラムは以下の通り。
[リカバリディスク]\VAIO\Applications\VAIO Event Service\setup.exe
「Peripheral Device & Storage Media Restriction Setting Utility」もやはりこれだけで何ができるのか分からないが、これをインストールすると後述する「VAIOの設定表示」において、「USB書き込み制限」と「i.LINK/カードスロット使用制限」のステータスが「使用可能になる(これがインストールされていないと「エラー」表示)。
なお、「Peripheral Device & Storage Media Restriction Setting Utility」のインストールは「VAIO リカバリユーティリティ」から「Peripheral Device & Storage Media Restriction Setting Utility」を選択する。
「バッテリいたわり充電モード」は充電の上限値を制限することで、バッテリの寿命を延ばす機能。
なお、「バッテリいたわり充電モード」のインストールは「VAIO リカバリユーティリティ」から「Battery Care Function」を選択する。
「VAIO 省電力設定」は、Vista 標準の「電源オプション(コントロールパネル内)」に VAIO 用のプランを追加するとともに、「プラン設定の変更」にある「詳細な電源設定の変更」に「VAIO 省電力設定」を登場させる。
また、「VAIO 省電力設定」プログラムグループを作成し「VAIO 省電力ビューア」などがインストールされる。
なお、「VAIO 省電力設定」のインストールプログラムは以下の通り。
[リカバリディスク]\VAIO\Applications\VAIO Power Management\setup.exe
「バイオの設定」は、VAIO オリジナルのコントロールパネルと呼べる機能。ここから、VAIO の各種設定を統合的に扱える。
なお、「バイオの設定」のインストールプログラムは以下の通り。
[リカバリディスク]\VAIO\Applications\VAIO Control Center\setup.exe
「バイオの設定状態表示」は、VAIO の「セキュリティ・制限設定」、「デバイス使用設定」、「電源・動作設定」を一目で概観し、設定ツールを起動できるできるインターフェイスを提供する。
なお、「バイオの設定状態表示」のインストールプログラムは以下の通り。
[リカバリディスク]\VAIO\Applications\VAIO Status Monitor\setup.exe
これは何であるかよく分からない。インストールしてしまうと、アンイストールもできないようである。しかし、バッテリの残量表示がより正確になったような気がする。
なお、「Battery Checker」のインストールプログラムは以下の通り。
[リカバリディスク]\VAIO\Applications\Battery Checker\setup.exe
残念ながら、x64での使用は難しい。OS のインストール自体は可能だが、対応していないドライバやソフトが多い。