ヒナから成鳥期

ヒナから成鳥期


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それではいよいよヒナを迎える話に移りたいと思います。まず、ヒナを迎えたとして、どうしたらよいのでしょうか?

ヒナの食事

最初に、ヒナに食べさせる食事についてお話します。

まず第一に知っておいて欲しいのは、ヒナが栄養不足になると「脚弱症」といって足に力が入らなくなって止まり木にすらつかまれないような状態に陥る可能性があります。ですので、栄養には十分気をつけましょう。第二に、ヒナの餌は必然的に湿っているものとなるのですが、それゆえそ嚢の中でカビが発生しやすくなります。作りおきなどをせず、必ず新鮮なものを与えましょう。

さて、一昔前は粟玉をふやかして与えればよいと言われていましたが、現在では、それでは栄養不足であることが分かっています。

もし、何も加工されていない粟玉を使うのであれば、ふやかした粟玉を卵とあえて、青菜(小松菜が良いでしょう)とボレー粉をすりつぶして混ぜるようにしましょう。中にははじめから卵のあえてあるヒナ用の粟玉も売っているようですから、そういったものに青菜とボレー粉のすりつぶしたものを混ぜてもよいと思います。

さらに最近ではヒナ用のパウダーフードも見かけるようになりました。これらはヒナ用ペレットとも言うべきもので、「フォーミュラ」などといわれています(従来からある伝統的な「すり餌」とは違います)。フォーミュラの多くは、ペレットと同様に必要な栄養が全て含まれているといわれており、ヒナが栄養不足になるのを防ぎます。人によっては粟玉とこれを混ぜて与える場合もあるようですが、食滞(そ嚢野中で餌が固まって下へ落ちていかなくなる症状)を起こしやすくなるとの報告もあるので注意が必要です。

フォーミュラを使うと、さらにペレットへ移行しやすいとの報告も多くあるようですので、成鳥期にペレットを与えたい場合はフォーミュラを使ったほうが有利かもしれません。

ちなみに、ヒナに水は不要とされています。粟玉やフォーミュラから十分に水分補給ができるからです。ただし、食滞を起こした場合には白湯を飲ませてそ嚢を揉み解して中を空っぽにすることもあるようです。とはいえ、食滞を起こしたら医師に見てもらい、食滞を解消すると共にエサのやり方に問題が無いかどうか指導を受けたほうがよいでしょう。

与え方ですが、温度は人が指を入れてあったかく感じる程度が良いでしょう。ただ、量が少ないとあっという間にさめてしまうので、少し多めに、ちょっと熱めに作って小さめのスプーンで適温に冷ましながら与えるとよいと思います。あまりにも小さなヒナはスプーンから食べることができないかもしれません。そういった場合は専用の給餌器が必要になるので、お店で聞いてみましょう(ちなみに価格は500円しないと思います)。

正直、文章で書いてもなかなか伝わらない部分が多くあります。写真を使っても適温まではお教えできません。必ずショップか病院で実際に与えるところを見せてもらいましょう。

ヒナの住居

伝統的にはフゴと呼ばれるヒナ収容器やマスカゴと呼ばれる小さなカゴで育てられることが多いようですが、小型の水槽やプラケースの下にティッシュペーパーをしいて、そこで育てるのも良いようです。

いずれの場合も温度計は必須で、羽が生えそろうまでは30度をキープしましょう。下にヒーターを敷いてあげる場合、半分だけヒーターにすればヒナが自分でちょうど良い温度の場所を探せるので良いようです。

ヒナとの接し方

ヒナの仕事は食べることと寝ることです。ですので過度に遊ぶのは禁物です。羽が生えそろってバタバタと飛ぶ練習を始めるまでは挿し餌の後にせいぜい5分~10分ぐらいにしましょう。その際、この時期に遊びながら翼を広げたり、保定の練習をしておくと成鳥になってからもやりやすいかもしれません。ただし、ヒナの間は体温を調整する能力が無発達ですので、長時間手で包むようなことは避けたほうが良いかも知れません。

引越しと一人餌への切り替え

羽が一通り生えそろってきて、翼をバタバタさせるようになってきたら、そろそろ成鳥用のケージにお引越ししても良いころでしょう。とは言っても、引き続き温度管理はキチンとします。維持温度は25度程度にまで下げてもよいと思いますが、羽を膨らませて寒そうにしていないかよく観察して調節するようにしてください。また、いきなり成鳥と同じ環境にするのではなく、底にティッシュを敷いて止まり木に止まらなくても大丈夫なようにし、止まり木も割り箸を底に置いておくなどして慣らすようにします。

この時期から、エサも成鳥用のものに切り替えて行きましょう。ケージにはビンのふたなど高さの浅い入れ物に成鳥用のエサと水を入れておきます。

個性もあるので、かならずそのとおりになるとは言えませんが、ここで、チョコの一人餌切り替えの経過を例に挙げておこうと思います。チョコはだいたい一通りの羽が生えそろって一人餌への切り替えを始めたころにお迎えしたのですが、挿し餌は最初の一周目が朝昼晩、二週目が昼晩、三週目が晩 (*1) 、この間遊ぶ時には手から成鳥用のエサを与えたりしました。特筆すべきは、第三週目の中ごろぐらいから明らかにバクバクと食べている感じになり、体重が急増した点です。一人餌へ切り替える際は、10%程度体重が減ることもあるようですが、それを超えるほど体重が減ってしまわないよう、毎日の体重測定は欠かさないようにしましょう。

小型のインコやより小さいヒナではもう少し短い間隔で与えたほうが良いかもしれません。

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