可能な限り毎日行いましょう。体重の推移を観察して、数日で5%を超えるような現象があればなんらかの病気を隠し持っているかもしれません。体重の測定はフンの観察に並ぶ、もっとも基本的な健康管理上のバロメーターです。
できればそ嚢が空っぽの状態という一定の基準下で計りたいものですが、なかなかそうもいきません。朝一番で計っても、まだそ嚢にエサが残っているでしょうし、あなたが彼らを起こす前にもう朝ごはんを食べてしまっているかもしれません。そういう点を踏まえても、ある程度安定した測定を行うために決まった時間に測定するのは意味あることですが、このような事情で必ずしも正確ではありません。ですので毎日チェックしてグラフ化し、ある程度平均化されたデータで判断するのが良いでしょう (*1) 。
体重管理と並ぶ日常の健康管理における重要な要素です。
私自身もあまり詳しいことを書けないのですが、最低限、色と水分を観察するようにしましょう。色は食べのもの影響ですぐに変わります。チョコの場合、夜中から朝にかけては夕方に食べたシードの影響で緑色になりますし、日中はペレットの影響でベージュがかった色になります。他にも、いろいろ食べればいろいろに変化するでしょう。普段から、さまざまなフンを観察して予想外のフンをしたときには病院へ行くようにしてください。
彼らは一般的に暖かいところに住んでいますが、成鳥であれば丈夫で適応能力も高く、種によっては特別な暖房が無くても屋内であれば冬を越せるものも少なくありません。過保護で弱いコにしたくないと考えている方もいます。とはいえ、まだ成鳥になっていないコには暖房で適切な温度管理をしてあげる必要があるでしょう。特に、見た目が成鳥であってもまだ幼鳥である場合があるので、その種について詳しい専門書やエキスパートにいつごろから成鳥期に入るのか聞いておきましょう。逆に、老鳥期にはいったら暖房を入れてあげましょう。いずれにしても、羽を膨らませて震えていないかなど様子をよく観察して適切な管理をしてあげてください。
彼らにとって日光浴は重要な意味を持ちます。彼らは紫外線のうちUVBと呼ばれる波長のものに浴びることで、ビタミンD4を生きていくために必要なビタミンD3に変換します。また、普通のガラスは人間用に考えられており、紫外線を90%カットしてしまうので窓ガラス越しでは意味がありません。さらに、鳥だけで日光浴させていると外的に襲われる危険もあります。ネコにやられた、とか、カラスにやられた、イタチにやられた、ということになるとかなり悲しい思いをすることになるので十分注意してください。ですがそういった点やさまざまな問題も考慮してなかなか日光浴させてあげられないという人も少なくないでしょう。そういった方は「スパイラルライト」とか「フルスペクトルライト」とったものを使うと良いかもしれません。これらのライトはできる限り自然光に近づけた光を出すといわれています。ただし、よほど高級なもの出なければ本当に自然光に近い光は出すことができないともいわれています。ですが、爬虫類ほど強力な光は必要ないのでインコにはそれで十分かもしれません。逆に爬虫類用でUVBが強烈なものはインコにとって悪影響を及ぼす恐れがあります。良く分からなければ、鳥専門医や鳥用品専門店で相談してみると良いでしょう。
大抵のケージは底がトレイになっていて抜くことができます。セットするときに新聞紙などを敷いて、毎日これを帰るようにしましょう。ただし、新聞紙は揮発性のインクを使っている恐れがあるため良くないとする人もいます。また、トレイを抜いて紙を取り替える前に、糞切り網についたフンをティッシュでこすって下へ落としておきましょう。乾いたフンは意外と簡単に取れるので、ぜひやってください。
そして週に一回は中掃除として庭かベランダか風呂場へもっていって軽く水洗いするようにしましょう。
さらに月に一回、消毒を含めた大掃除をするようにします。ただ、中掃除がきめ細かく行われていれば、この大掃除はしなくても良いかもしれません。
ここでチョコのケージの中掃除の方法を紹介します。このやり方で十分きれいになるため、つき一回の大掃除は特にやっていません。なお、この方法では結構な量の洗剤を使用するので、木製のおもちゃなど、洗剤のしみこむ恐れがあるものは取り除いて別途熱湯消毒したほうがよいかもしれません。
やり方は非常に合理的で、まず100ショップで食器洗いようの中性洗剤を買ってきます。これの4分の1ぐらいを、これまた100円ショップで買ってきた霧吹き(700mlぐらい)に入れ、満タンになるまで水で薄めます。
続いてケージにシャワーを浴びせ、大まかな汚れを取ります。この時点であえてこするような必要はありません。そうしたら、先ほど作った洗剤をケージに噴霧します。減る量から考えるとかなりな量を噴霧しています(霧吹きボトルの5分の1ぐらい)。このとき、噴霧された洗剤を吸い込むとかなりむせ返って苦しくなるので、少し湿らせたマスクをしながら行うと良いでしょう。逆に言うと、愛鳥さんは絶対にこの作業のそばに近寄らせないでください。ここまでの作業はせいぜい5分くらいでしょうか。噴霧が終わったらそのまま10分ほど待ちます。適当に休憩していてください。
しばらくしたら、洗剤を流し落とします。水がもったいないですが、洗剤が残らないよう入念に流し落としましょう。
これで大抵の汚れは落ちますが、なおもこびりついている汚れがあれば、食器洗い用のスポンジ等に先ほどの洗剤をつけてこすり落とし、軽く水で洗い流して完了です。
定期的に健康診断へ行きましょう。もちろん、鳥専門医の主治医さんを見つけておいて、その先生に診ていただくようにします。
まず、幼鳥期の健康診断は重要です。人の目にはもう成鳥に見えても、性成熟期を迎えるまではまだまだ不完全な部分が少なくありません。そのひとつが、免疫力の低下です。ヒナの時期は親からもらった免疫力が、成鳥期では自分の免疫力が十分に守ってくれますが、その間である幼鳥期には免疫力の下がる時期があるそうですので、特に気をつける必要があるのです。
また、鳥は被捕食者であるため、ぎりぎりまで病気を隠し、気づいたときには手遅れだった、ということがしばしばあるようです。そういった、隠れた病気の発見も期待できるでしょう。
さらに、健康診断では単に病気を発見するだけでなく、日常の食事や管理方法について指導していただき、よりよい生活を送る手がかりとなる場合もあります。そういった点からも定期的な健康診断をお勧めします。個人的には春夏秋冬にあわせて年に4回、少なくとも2回は行きたいと思っています。
クリップ(風切り羽を切ること)をする場合、それを主治医の先生にお願いすればちょうど良いコミュニケーションになると思います。そういう場合は羽の生え方にあわせて年に4回ぐらいが良いのではないでしょうか。
ここでクリップについてもう少し説明しておきます。クリップは風切り羽の一部を切ることで彼らの飛翔能力を奪うものですから、それに否定的な意見を持つ方も大勢います。
おそらく、日本ではそういった意見が主流派でしょう。理由も、単に「かわいそうだから」というものの他、「万が一外へ飛んでいってしまっても、飛翔能力があれば外的から逃げられる」など、尊重すべき意見が数多くあります。
対して、クリップ賛成派の意見はどうでしょうか?もちろん、クリップしていればそもそも外へ飛んでいってしまう事故が起こらないという主張もあります。その主張が正統なものであるためには、適切なクリップとは余計な飛翔能力を残さないようなものでなければなりません。
見た目を気にする人のクリップは不十分で、あまり意味の無いものもあります。ではどのようなクリップが適切なのでしょうか?一説では、上昇はできないが、適度に下降と着地ができ、あるいは平行に飛べるものであるとの主張があります。これは理にかなった主張ではないでしょうか。彼らはしつけられていないうちに人より高いところへ行ってしまうと、人を見下し、言うことを聞かないわがままなコになってしまう可能性があるとの主張もあるので、上昇はできないけれどもうまく着地できる程度のクリップは、そういう視点からも、また、どこかへ飛んでいってしまう事故を防ぐという点からも、適切だと思います。そのような理由から、欧米では人が爪を切るのと同じような感覚でクリップしていると聞きました。
とはいえ、クリップをする場合でも一度自分で飛べるようになって学習させてからのほうが良いという意見もあります。また、自分でクリップをする場合はどのような切り方が適切なのか、鳥専門医によく聞きましょう。個人的には、後者の理由でクリップしたほうがよいと勧められ、その後のチョコの様子を見るとクリップして良かったと思うのですが、何しろもっとも過熱しやすい議論のひとつですから、確固たる信念をもって行わないと後々「よかったのだろうか?」と悩むことになりかねませんので、ご注意ください。
ところで、亜鉛中毒についてご存知でしょうか?人間ではあまり問題になりませんが、彼らについて言えば過剰摂取による中毒がしばしば問題になります。ではどこから摂取しているのでしょう?実は亜鉛メッキの施された金属、特にケージからの摂取が多いのです。そのためステンレス製のケージが普及してきました。ぜひそのような背景をケージ選びの参考にしてください。