はじめてインコをお迎えする人の動機をランキングするとしたら「何か飼ってみたいけど犬や猫は諸々の事情で飼えない。何か他にいないだろうか?」というものが上位に入ってくるのではないでしょうか。そういった動機が悪いとは思いませんし、私自身、最初はそうでした。
ところで、世間では最近になってようやく「コンパニオンアニマル(伴侶動物)」という言葉が認知されてきました。これは、ペットとしてではなく、パートナー(伴侶)として生活を共有していこうというという考え方です。多くの場合、コンパニオンアニマルというと犬や猫を指しますが、果たしてインコはどうでしょうか?
インコは非常に高い知性と豊かな感情を持っていて、手乗りにするとそれらを余すところ無く表現してくれます。それゆえ犬や猫と並んで「コンパニオンバード」とか「コンパニオンパロット」といった言葉が存在します。最初に述べたような理由で手乗りインコとの暮らしを始められた方は、想像以上の知性や感情に驚かされ、それゆえインコにはまってしまうという人も多いと思います。
それは裏を返せば「犬や猫より手軽に飼えるわけではない」ということを意味します。ですのでここでは、後から「こんなはずじゃ・・・」というお互いにとって不幸な状況にならないために、お迎えする前に知っておいて欲しいことを書いていこうと思います。
ここでの「インコ」の定義は「そもそもインコって?」で行いますが、それはさておき、このドキュメントでは「小型~中型」のインコを対象とします。小型、中型、大型の分類は明確ではありませんが、おおむね、体重が60g未満のものを小型、300g未満のものを中型、それ以上のものを大型とするようです。私自身が大型を飼った事がありませんので、ここでは小型、中型とさせていただきました。
インコの研究はまだまだ発展途上です。ある問題(「~はどうしたらいいの?」)に対して複数の、それも正反対の回答が返ってくることもあります。もし、何か方針を決めなければならないとき、たとえ正反対のことが提示されていても自分で考えて納得して決めることができればそれは幸福なことだと思います。しかし、もし手元に情報源がたった一冊の本しかなくて、その本がたった一つのことしか提示されておらず、他に選択の余地があることを知らないまま方針を決めてしまったら、それは不運なことだと思います。この違いは選択肢のある民主主義と選択肢のない絶対王政に似ているかもしれません。
特に、エキスパート向けの本であっても反対意見があるにもかかわらずそれを提示することなく、著者の考えを強権的に述べている記述を見かけます。ですので「エキスパート向けの本だから正しい」と信じ込むのではなく、できるだけ多くの情報源を持って欲しいと思います。
このコーナーではできるだけ客観的に書き、可能ならば反論を提示するようにしたいと思いますが、もし反論が書いてなかったり「他の本も見て」といった記述が無くても積極的に他の本や Web ページを参考にしてみてください。
まず、このコーナーが完璧ではないことをご理解ください。「鳥さんとの暮らしとはこういうものか」と知ってもらう目的のものですので、実際にお迎えする場合は専門書を購入されることをお勧めします。
さらに、ここに書かれているすべてを私自身が実践している、あるいはしたわけではありません。一般論もありますし、次にお迎えするときはそうしたい、あるいはこれからこういうことがあればそうしたい、という希望的な内容もあります。
つまり、私自身はエキスパートではありません。繰り返しになりますがここに載っていることがすべて正しいと思い込まずに、いろいろな情報に触れるようにしてください。また、大変勝手ではありますがここに書いてあることを実践して愛鳥さんやあなたに不利益が生じても責任を負うことができませんので、その点はご了承ください。