どんなところからお迎えすればよい?

どんなところからお迎えすればよい?


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お迎え

さて、ここまで読んでインコとの暮らしの様子が分かって、お迎えする準備ができたとして、どのようなところからどんなコをお迎えすればよいのでしょうか?

お迎えするところ

大抵の人がペットショップからお迎えすると思うのですが、残念ながら環境の悪い悪質なペットショップがたくさんあります。必ずいくつかのお店を回ってみてください。

悪質なショップで苦しんでいるコを見ると助け出してあげたくなるのが人情です。しかしそれはよくよく考えて決断してください。まず第一に、そういう店は東南アジアなどから大量で安価に仕入れていることが少なくないそうです。そういうコ達は長い間劣悪な環境におかれ、それゆえ栄養不良であったり病気を持っている可能性が高くなりますし、十分に大きく育たない可能性もあります。さらにお迎えしてもすぐに通院生活を送ることになる可能性もありますし、更なる環境の変化によるストレスや、世話をする人の経験不足で落鳥させてしまう(死なせてしまう)ことも少なくありません。ちょっとでも情が移っていれば、そのショックや悲しみは大きなものになるでしょう。

また、そういった店からお迎えすることは、その店を繁盛させ、つけあがらせ、さらなる不幸を生み出す温床にもなってしまいます。もしそういったお店のコを助けたいならば、動物愛護法を盾に保健所や役所などへ告発して改善させることで救ってあげたほうが良いでしょう。

ではどんなお店が良いのでしょうか?まず環境としては、異臭がせず清潔で、成鳥のケージにはきれいなエサと水 (*1) が入っており、ひとつのケージに鳥達が詰め込まれすぎていないことです。次に店員の知識ですが、これは主治医選びと同じです。つまり、まずはあなた自身が十分な知識を身につけ、知っていることをわざと質問してみるのです。これでキチンと受け答えしてくれれば大丈夫でしょう。

インコは遊んでエサを落としてあっという間に汚してしまうので、必ずしもきれいでない場合があります。また、ヒナに水は不要ですので、幼鳥で水が入っていないときは、「これくらいだとまだ水はいらないんですか?」と聞いて確認してみるのも良いでしょう。

良いお店はヒナをお迎えした後も、適切なアドバイスをしてくれたり、お店によっては長期旅行の際にペットホテルとして預かってくれる場合があるので、そういった点から見ても、やはり良いお店でお迎えしたほうが無難でしょう(ペットホテルの機能があるから良いお店というわけではないので注意する必要はあります)。

さらに、可能ならばブリーダーさんから直接お譲りいただく方法もあります。この方法が最も安心といえるかもしれませんが、お譲りいただく前にはやはり一度、どのような環境で生まれたのか見せていただいたほうが良いでしょう。

お迎えするコ

挿し餌が必要なヒナ?それとも一人餌の幼鳥?

ではどのようなコをお迎えしたらよいでしょうか?まず、ヒナを迎えるべきか一人でエサを食べれるようになったぐらいの若鳥を迎えるべきかという問題があります。

これも賛否両論ある問題のようで、賛成の主たる理由は、すばらしい経験ができる、自分で食生活をコントロールできる、というものだと思います。前者は、本当にすばらしい経験だと思いますし、思い出にもなります。自信もつくでしょう。後者はちょっと説明が必要でしょうか。インコは食生活に保守的で、主食を変えるのはストレスにもなりますし、種や個体によっては頑として拒否することもあります。ヒナのころから育てれば、一人でエサを食べるよう切り替える際にどのようなエサを主食とするか比較的容易にコントロールできるという利点があるのです。

一方、反対意見としては経験の浅い飼養者がデリケートなヒナを死なせてしまう可能性が高いというものが挙げられています。最近では、一人でエサを食べられるようになるまで渡さないというお店も出てきています。

また、賛成意見でたまに挿し餌(人の手でエサを与えること)をすることでよりその人になつくという意見もあります。これは半分本当、半分嘘でしょう。実際のところ良く分かりませんが、挿し餌の時期は人になれるための時期であり、挿し餌をあげる人がそのまま生涯のパートナーになるわけではないという意見がやや優勢だと思います。

賛成論の理由で挙げた主食にするエサのコントロールですが、これはお店の人やブリーダーさんと直接相談してヒナのうちにお迎えするコを予約し、挿し餌から切り替える練習をする際にどのようなエサを与えるかお願いすることが可能かもしれません。

個人的にはやはりヒナから育てるというのは大変貴重な経験であり、是非とも体験してもらいたいのですが、鳥種によっては他よりもデリケートな種もいます。実際、私はセキセイインコを自宅で巣引きしてほとんど羽が生えそろっていないようなコを育てた経験があるのですが、それでもオカメインコのヒナをお迎えしたときはお店の方に「オカメインコは特にデリケートで他の鳥種とは違う。これより小さなヒナはお渡ししないし、この大きさでも希望するなら一人でエサを食べられるようになるまでうちで育てる。」と言われました。

ですので私の見解は、比較的育てやすい鳥種であって何かトラブルが起きたときにアドバイスしてくれる人がおり、いざというときに診てくれる主治医さんが定まっているのであれば、ヒナから育ててみてもよいと思う、というものです。

元気なコ

続いて一般論ですが、一人餌に切り替わった幼鳥以上であれば、羽がきれいに整っており、人が近づいてもおどおどしていない(むしろ好奇心でよってくる)というのが最低条件でしょう。この時期になって人を見ておびえるような場合は、その店の育て方が不適切であると言わざるをえません。また、健康状態を見るのに「フンを観察しなさい。」とはよく言われることですが、鳥の消化器系のサイクルは非常に早く、フンには食べたものの影響がすぐに現れるので注意が必要です。フンの観察に慣れていない人はむしろ好奇心旺盛で容姿が整っているほうが重要かもしれません。

ヒナについては、さらに見極めが難しいでしょう。というのもヒナの仕事は寝るか食べるかの二つに一つだからです。しかし、エサを与える時間に行くと参考になるかもしれません。元気なヒナであればエサを与えようとすると、争うようにしてエサをもらいにきます。

幼鳥を迎えるにしてもヒナを迎えるにしても、同じ鳥種のその時期の平均体重を調べておき、お迎えする前に体重を計ってもらいましょう。痩せていないかどうかは体重よりも骨格に対する肉付きで判断すべきですが、それでもやはり育ちの良いコはそれなりの体重になっているからです。

通販はダメ?

以上のような、きめ細かい観察ができないという理由でインターネット等による通販 (*2) も避けたいところです。さらに、例え文章での応対が良かったとしても、裏でどんなことをしているか分かりません。実店舗を構えていなければなおのことです。モノであれば商品が無事届けばそれでよいかもしれませんが、命を扱う以上、それだけでは不十分でしょう。もしかするとそれは悪質なお店を手助けしているかもしれないからです。インターネットではそういった判断もできません。

インターネット等で予約し、受け渡しは実際に確認した後で直接、という場合はあってもよいと思いますが、そもそもそれは通販といわない気もします。

地子(国産)

最後になりますが、可能であれば地子(国産)のコか、欧米で出生のはっきりしたコをお迎えするのがよいと思います。育ちもしっかりしており、丈夫なコで育てやすい可能性が高いでしょうし、それ以外の場合、先に述べたとおり東南アジア産の大量生産で不幸なコを増やす温床になりかねないからです。もちろん、必ずしも東南アジア産のコがいる店は悪質で不幸だということにはなりませんが、そういう傾向が強いということも認識しておかなければならないでしょう。ただし、逆に地子だから良いというわけでもありません。可能ならばどのようなブリーダーさんのところで生まれ、どのような環境で育ったコなのか事前に調べられると良いでしょう。

はじめての健康診断

さて、お迎えしたら出来るだけ早い時期に最初の健康診断に行きましょう。中にはショップ等から病院に直行するのが良いと主張する人もいるぐらいです。

なぜそんな急ぐ必要があるのかと言うと、ここまでお読みになった方はなんとなく分かるかもしれませんが、まず第一にショップのように多くの鳥さん同士が長時間接していると、たとえ地子のコであってもそこで感染症に感染する可能性もあります。第二に雛の時期は大変デリケートな上に湿ったエサを食べるため必然的にそ嚢炎を発祥しやすくなっていると言えるでしょう。第三に、鳥さんは病気を隠すため症状が現れたときには深刻な事態になっていることもあるので、健康に見えても専門医に診察してもらったほうが安心できます。さらに実情にマッチした飼養管理の指導も期待できます。

以上の理由により、できるだけ早く健康診断に連れて行ってあげてください。


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