好景気or不景気。投資に適しているのはどっち?


好景気と不景気
リスクを負うことでリターンを求めるのが投資の一般的な考えかたですが、気になるのはどのタイミングで投資をするとより高いリターンを求められるのか?ということです。
1990年代はじめのバブル崩壊から続く「失われた20年」から抜けだす光明が見えている昨今、投資に適しているタイミングを考えなおすことはより安定した投資のために欠かせないと言えるでしょう。
今回は、好景気と不景気の行き来する仕組みである景気循環と、投資に適しているタイミングについて見てみましょう。

「景気循環」とはなにか

どのような規模の経済活動であっても、必ず好調・不調の波があることが知られています。
経済は規則的に規模の拡張と縮小、あるいは回復→好況→後退→不況→回復の循環サイクルを繰りかえしながら徐々に規模を拡大するのが一般的。
この拡大と縮小、あるいは回復→好況→後退→不況→回復の循環サイクルのことを「景気循環」もしくは「波」といいます。

波には数年で一巡する期間・規模ともに小さいものから、数十年をかけて一巡する期間・規模ともに極めて大きいものまで、いくつか存在することが知られています。

それぞれの波は発見した経済学者の名前から取って名前が付けられ、

  • キチンの波…周期40ヶ月程度。在庫変動(在庫循環)の波
  • ジュグラーの波…周期10年程度。設備投資の波
  • リッグルマンの波…周期17年から18年程度。建築活動の波
  • コンドラチェフの波…周期50年から60年。戦争(技術革新)の波

の存在が知られています。

景気循環を引き起こす大きな要因として考えられているのが、経済活動の中でもっとも規模の大きい家計の動向です。
家計の支出が順調であれば物品やサービスなどの「財」の需要が増加することになり、企業の生産活動や設備投資が活発になることで景気動向は改善します。
しかし財の需要が高まりすぎると需給のバランスが崩れて財の値段が高騰して家計の支出が鈍くなり、企業は生産活動や設備投資を控えることで景気動向が悪化することで財の需要が減少し、需給のバランスが改善するので財の価格が安定し、再び財の需要が高くなる…、というサイクルを繰りかえすことで景気循環が生まれると考えられています。

好景気と不景気、どちらが投資に向いているのか

ここまでで見てきたように、家計や企業の購買意欲や設備投資に大きく左右されるのが景気循環であり、その状況を表すのが「好景気」と「不景気」という言葉です。
ここで気になるのが、好景気と不景気のどちらのタイミングが投資に向いているのかということ。好景気と不景気のそれぞれのタイミングで投資をするメリットとデメリットを見てみましょう。

基本的に好景気のときは物品やサービスなどの「財」の価格は高く、これは金融商品にも当てはまります。経済活動が安定して拡大しているため、取引市場での債券や株式、為替などの金融商品も需給のバランスも供給側が有利に傾き、高値でも取引が成立しやすい傾向があります。
基本的に好景気のときは、金融商品を購入するよりも売るほうがより有利であり、投資したものからリターンを得ることを期待したいタイミングと言えるでしょう。

これに対して不景気のときには、金融商品を含めた財の価格が低迷します。そのため、需給のバランスが需要側に有利となるため、金融商品の取引価格が低迷する傾向が強くなり、安値での取引が成立しやすくなるという傾向があります。
基本的に不景気のときは、金融商品を購入する絶好のタイミングであり、好景気のときにリターンを得るための仕込みの時期であり、投資に向いている時期と言えそうです。

もちろん、好景気・不景気であっても、投資する商品や投資方法によっては好景気や不景気に関係なく投資することで安定したリターンを追求できることもあるため、決めつけるのは早計です。しかし、一般的には好景気よりも不景気のときが投資をするのに向いている時期と言えるでしょう。

おわりに

ある程度の元手を金融商品に投じることで一定のリスクを背負い、リターンを追求するのが投資ですが、リターンを得るには投資のタイミングを見計らうことは欠かせません。
ハイリスク・ハイリターンを求めるのであれば、景気循環の波動を見極める必要があると言えるでしょう。

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